心に沁み入る温かさ!じっくり煮込んだ
ロシアの家庭の味
心に沁み入る温かさ!じっくり煮込んだ
ロシアの家庭の味
福岡·天神の老舗ロシア料理店の
名物「ボルシチ」
創業者・徳永初美さんが1950年代上京した際、あるロシア料理店と出合い、すっかり魅了されました。その店にひと月ほど泊まり込んで、修業をし、帰福後、1960年福岡市中央区にロシア料理店「ツンドラ」を開業。まだ福岡には西洋料理店が数えるほどしかなかった時代、ロシアの伝統料理「ボルシチ」は瞬く間に人気メニューの1つになりました。
若かりし頃に初デートで訪れた人、親子三代で通った人、昭和の銀幕スターやプロ野球選手などたくさんの方々に愛され、記憶に溶け込み、続いてきた名店は、2021年5月に閉店。惜しまれつつも、61年の歴史の幕を下ろしました。
本場の味
本場の味を提供するために、米ソ冷戦の真っ只中に、初美さんは旧ソ連を訪問し、当地の料理を学びました。
ロシアへ出向き本場の味を学ぶ初美さん(中央)
店名の由来
「他にない店名にしたい」と考えた初美さんが、世界地図に「ツンドラ地帯」とあったことから店名を、「ツンドラ」に決めました。
創業当初地下に店があったツンドラ
雰囲気のある店内
2021年5月閉店
懐かしの味を求めて最終日には長蛇の列ができ、お客様から閉店を惜しむ多くの声があがりました。
閉店前の様子
ボルシチは古くからロシアで愛好され、お肉や野菜などをじっくり煮込んだスープ料理です。ツンドラの看板メニュー「ボルシチ」は、牛骨や野菜などを煮込んだスープにトマトピューレを合わせ、根菜類、ビーツと肉を加えたもので、素材の味を生かした優しい味わいです。
※写真はイメージです